注文住宅におけるお風呂選びについて徹底解説

公開日:2025/09/15  

注文住宅におけるお風呂選び

お風呂は毎日入るものなので、選ぶ際の妥協はしたくないものです。そして、お風呂と一口に言ってもいくつか種類があるため、家庭ごとに合ったものを選ぶことも大切です。本記事では、主なお風呂の種類や選ぶ際のポイント、お風呂選びに関する失敗談などを網羅的に解説するので、ぜひご一読ください。

主なお風呂の種類

注文住宅におけるお風呂選びでは、主にユニットバス(システムバス)、ハーフユニットバス、在来風呂(造作風呂)の3種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットが存在します。

ユニットバス

ユニットバスは、工場であらかじめ製造された壁・床・浴槽などのパーツを現場で組み立てる方式です。防水性や断熱性に優れ、施工時間や費用を抑えられるのが特徴です。

また、ショールームで実物を確認できるため完成イメージがしやすく、リフォームのしやすさやパーツの種類も豊富といえます。ただし、デザインや形状の自由度は低く、浴槽のサイズや窓の形などの大きなカスタマイズは難しい点がデメリットです。

ハーフユニットバス

ハーフユニットバスは、浴槽や床、壁の下部がユニット化されており、壁の上部や天井を自由にデザインできるタイプです。ユニットバス同様の品質を保ちつつ、デザイン面での自由度をある程度確保できるため、コストを抑えながらオリジナリティを追求したい人に適しています。

ただし、ユニットバスに比べて商品数が少なく、使用する素材によっては手入れが煩雑になったり、施工が複雑になるケースもあるため注意が必要です。

在来風呂

在来風呂は、完全フルオーダー型の浴室で、空間の広さや構造、使用素材、浴槽の形状まで自由に設計できるのが最大の特徴です。ヒノキや大理石を用いた高級感のある浴室や露天風呂のような独自性の高い空間を実現できます。

一方で、自由度の高さゆえに施工期間が長くなり、コストも高額になる傾向があります。また、完成後のイメージがしにくく、品質のばらつきやメンテナンスの難しさも課題です。

お風呂選びのポイント

注文住宅でお風呂を選ぶ際には、単にデザインや見た目の好みだけでなく、使い勝手や快適性、安全性など多方面からの検討が重要です。

配置

お風呂の配置は、日当たりや湿気対策に大きく関わる要素です。水回りは北側に配置されることが多いですが、南側に設けることで日光が入りやすく、浴室の乾燥やカビの予防につながります。また、家の中での動線、たとえばキッチンやバルコニーとのつながりを意識すると、生活のしやすさが格段に上がります。

お風呂の窓は、採光や換気に加えて、防犯性にも関係する大切な要素です。自然光が差し込むことで清潔感と開放感を演出でき、湿気を外に逃がすことでカビ対策にもなります。デザイン面でもお風呂全体の印象を左右するため、窓の位置や大きさ、素材の選定には配慮が必要です。

広さ

お風呂の広さも重要です。建物の面積や家族構成に応じて、適切なサイズの浴室を設計することが求められます。とくに浴槽は、足を伸ばしてゆったりくつろげるサイズが望ましいです。また、併設する脱衣所や洗面所の収納スペースの確保も忘れてはなりません。

素材と風合い

素材と色合いについては、浴室全体のコンセプトや雰囲気づくりに直結します。清潔感や高級感、温もりなど、求める空間イメージに応じて素材を選びましょう。また、掃除のしやすさや耐久性など、メンテナンス性にも目を向けることが大切です。

設備

お風呂の設備として、テレビやスピーカーといったリラックス機能を追加することで、入浴時間がより快適なものになります。ただし、初期費用や維持費がかかる点を踏まえ、予算とのバランスを見極める必要があります。

お風呂選びにまつわる失敗例

注文住宅におけるお風呂選びでは、自由度の高さゆえに失敗が起こりやすいという側面もあります。実際に家が完成してから後悔するケースも少なくありません。そこで、ここではよくある失敗例をいくつかピックアップして紹介します。

浴室・洗面所が狭い

まず一つ目の失敗は、浴室や脱衣所が思ったよりも狭くなってしまうケースです。注文住宅では、リビングやキッチン、寝室といった主要空間の間取りに多くの時間と労力を割きがちで、お風呂や洗面所の設計は後回しにされやすい傾向があります。

その結果、十分な広さを確保できず、使い勝手に不満が残ることがあります。水回りの快適性も生活の質を大きく左右するため、家全体のバランスを見ながら計画的に配置を決めることが大切です。

高機能設備が使われなくなる

二つ目は、憧れからつい設置してしまった高機能設備が、実際にはあまり使われなかったというケースです。浴室テレビやミストサウナ、ジャグジーといった設備は、一見魅力的に見えますが、実用性が伴わないことも少なくありません。

また、導入時のコストや維持管理の手間もかかるため、自分や家族のライフスタイルを冷静に見直し、本当に必要な機能かどうかを見極めることが重要です。

換気・水はけが悪い

三つ目の失敗例としては、換気や水はけが悪く、使用後の湿気がこもりやすくなる点が挙げられます。こうした環境ではカビや水垢が発生しやすく、掃除の負担も増しやすいです。そのため、浴室乾燥機や強力な換気扇の設置、適切な位置への窓の設計など、湿気対策をしっかり講じる必要があります。

まとめ

注文住宅のお風呂選びは、種類やデザイン、機能性など多くのポイントを総合的に考慮することが大切です。ユニットバス、ハーフユニットバス、在来風呂の特徴を理解し、配置や窓の設計、広さ、素材選び、設備の導入をバランスよく検討しましょう。特に使い勝手やメンテナンス性も重視しないと、浴室や脱衣所の狭さや換気不良、高機能設備の無駄遣いといった失敗を招きかねません。この記事を参考に、自分たちのライフスタイルに合った快適で理想的なお風呂空間を実現してください。

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